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知事メッセージ

長野県知事 阿部 守一(SHUICHI ABE)

阿部 守一 長野県知事

長野県を「学習県」にするためのシンボルとなる大学を目指します

 今は、ものの豊かさよりも心の豊かさが求められる時代になり、人々の価値観も多様化して、単に経済成長一辺倒が、皆の共通目標とはなり得ない状況となっています。また、観光やものづくり産業はもとより、農業や文化などの分野でも海外との関係を抜きにしては発展が考えられない時代になってきています。そうした中で、未来を見据えて、地域や産業を元気にしていく人材には、イノベーションの視点が強く求められます。そこで、長野県立大学では、グローバルな視野を持ち、イノベーションを創出できる人材の育成を打ち出しています。

 また、この大学には、長野県のシンクタンク的な機能や役割を担っていただきたいと思っています。例えば、グローバルマネジメント学部では、長野県内にある、いろいろな資源をつなぐ役割や資源の原石を磨いて発信することを、健康発達学部では、食健康の分野で、長野県の特徴である健康長寿日本一をこれまで以上に伸ばすことや、森の幼稚園や信州型自然保育など未来を担う子供達の幼児教育に力を入れることも行ってもらいたいと思っています。ビジネス、公共政策、食健康、幼児教育などの分野にわたって、優秀で実務にも通じた教員が集まっています。長野県立大学が、20年後、50年後を見据えて、シンクタンク的に機能してもらうことで、長野県に大きく貢献していただけると思っています。

 長野県は、教育県と言われてきました。確かに、年齢を重ねても読書や公民館活動を通じて学び続けようという県民性があります。教育に対するこうした主体的な姿勢を表す意味で、私はあえて長野県を「学習県」にしたいと考えています。長野県立大学には、主体的な学びを尊ぶ学習県・長野県のシンボル的な存在になってほしいと願っています。

理事長予定者メッセージ

理事長予定者 ソニー生命保険株式会社 顧問 安藤 国威(KUNITAKE ANDO)

安藤 国威 理事長予定者
ソニー生命保険株式会社 顧問

グローバルな視野を持ち、イノベーションを創出する人材を育成します

 本学では、社会へ巣立った学生たちがすぐに活躍できるよう、グローバルな視野を持ちイノベーションを創出できる人材を育成していきます。今は長野に居ながら世界とダイレクトにつながる時代。学生を育てる環境づくりとして、本学では1年次全寮制と海外プログラムへの全員参加を原則としています。短期留学で海外に行き、日本人である自分が他者とは違うものを持っているという、アイデンティティを初めて知ることができます。その中で本当に自分がやりたいことや目標を見つけ、いろいろな価値観をもった人と交流して、どう社会に貢献できるか考えられる人になって欲しいと思います。

 寮については、米国やヨーロッパでは当たり前になっていますが、ほとんどの人が初めてとなる団体生活。他人の考え方を尊重しながら、他人に負けない自分の個性を出す。その全てが勉強・トレーニングで、教育の一貫です。そのため、長野市出身の方でも敢えて寮に入ってもらい、規律を守って個人の強さを培っていただきたいと思っています。

大学が地域のコアとなり、長野県の活性化を目指していきます

 長野県は、教育県と言われていますが、県外大学への流出率が約85%、ほとんどの学生が県外へ出て、そのまま戻って来ないのが現状です。この流れを変えるためには地方創生を推進し、新しい雇用をつくらなければなりません。私は地方創生の中核は大学だと思っています。シリコンバレーでは、大学の先生が積極的に起業を支援し、学生も世界を変えるという志を持ってどんどん起業しますから、そこに新しい産業が起きています。企業や大学、そして地方自治体が一体となってそのようなインフラを作ることが一番重要だと思います。

 そして、大学がコミュニティーのコアとして、シンポジウムやセミナーなどができる場所にしたい。本学の寮にも、世界中からいろいろな人が来て共に学び、生活することでお互いが刺激を受けられるような、オープンな大学を目指していきます。そのような環境がイノベーションを育むのです。

略歴

1942年生まれ 愛知県出身
【学歴】東京大学経済学部卒業
【職歴】
1969年 ソニー株式会社 入社
1979年 ソニー・プルデンシャル生命保険株式会社(現ソニー生命保険株式会社)代表取締役常務
1985年 同副社長
1990年 米国ソニー・エンジニアリング・アンド・マニュファクチャリング・ オブ・アメリカ プレジデント
1994年 6月ソニー株式会社 取締役
1996年 インフォメーションテクノロジーカンパニー プレジデント
2000年 6月ソニー株式会社 代表取締役社長兼COO
2005年 ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社 代表取締役会長
2011年 ソニー生命保険株式会社 名誉会長
2014年~現在同顧問

 ソニー株式会社において、パーソナルコンピューター“VAIO”、携帯電話、デジタルカメラの開発・事業化を主導。代表取締役社長兼COOを務める。
 また、現ソニー生命保険株式会社を中心となって立ち上げ、業界に革新的なビジネスモデルを確立する。

学長予定者メッセージ

慶應義塾大学 名誉教授 金田一 真澄(MASUMI KINDAICHI)

金田一 真澄 学長予定者
慶応義塾大学 名誉教授

長野県発のグローバル教育を実践します

 21世紀は、情報や資本など様々な問題が地球規模で変化を引き起こす「グローバル化の時代」と言われ、また、新しい知識・情報・技術がすべての社会活動の基盤となる「知識基盤社会」とも言われています。その中で、豊かな自然環境に恵まれた長野県立大学は、時代にふさわしい教育研究を追求する知の拠点として、地域社会に積極的に貢献します。

 本学では、世界共通語となる英語の集中授業と短期の海外プログラムを全員に課し、グローバルな視野を養います。また海外からも留学生を呼び、多様な価値観を認め合う国際交流の場を構築します。一方で、生きるための拠所となる専門知と、進むべき道を指し示す羅針盤となる教養知をバランスよく学び、豊かな人間性や高い倫理観を備えた人格を養成します。

 専門教育では、少人数ゼミを中心に、課題の設定・解決能力などを主体的かつ実践的に学び、自由な発想力を活かしたイノベーション創出能力を磨き、一方で将来のキャリアデザインにつながる、高度な資格の修得を目指します。教養教育では、入門ゼミとして発信力ゼミを1年次に置き、授業に積極的にディスカッションを導入し、思考力・表現力・判断力を身につける質の高い教育を行います。

 1年次は全寮制により、地域とも連携し、集団生活の中で自立心や社会性を養います。こうした様々な体験を通して、社会の変革を目指す企業家や、起業家精神を備えた様々な分野の専門家を輩出します。GPA評価の導入、外部英語資格試験の活用など、成績の適正評価や出口管理を強化し、きちんと身につく教育を行います。 本学は、8つの県に囲まれた海のない長野県から、大きな夢とチャレンジ精神を持って、グローバル化の荒波を乗り越えて世界に漕ぎ出す逞しい若者を育て、長野県内に軸足を置いて世界を相手に活躍するリーダーを輩出する大学を目指します。

略歴

1949年生まれ 東京都出身 専門:ロシア語、言語学
【学歴】
1971年 早稲田大学理工学部 卒業
1976年 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程 修了
1988年 東京大学大学院人文科学研究科博士課程 修了
1991年 文学博士(東京大学)
【職歴】
1991~96年 慶應義塾大学理工学部 助教授
1996~2014年 慶應義塾大学理工学部 教授
2014~現在 慶應義塾大学 名誉教授
【大学職歴】
2001~03年慶應義塾大学理工学部 日吉主任
2005~07年慶應義塾大学外国語教育研究センター 所長
2009~11年日吉カリキュラム検討委員会 委員長
2009~13年慶應義塾大学 日吉主任代表
【著書】
1996年 『ロシア語時制論』三省堂 他
【辞書編纂】
1992年 『岩波ロシア語辞典』岩波書店 他
【他の仕事】
2003~07年NHKロシア語会話担当(テレビ) 他
【受賞歴】
1994年 第3回木村彰一賞

 慶應義塾大学において、ロシア語教育を担当。ロシア語に関する著作、辞書等多数。

 9,000人余が学ぶ日吉キャンパスのカリキュラム策定の責任者やキャンパス全体の総責任者を務め、教育内容の充実とともに4学期制度など新しい教育方法の導入に積極的に取り組む。